ポリタンクを使って外部式フィルターを自作
20Lポリタンクを使って外部式フィルターを自作しました。
材料
- ポリタンク(今回は広口の20Lポリタンクを使いました。1200円)
- 水中ポンプ(テトラ AT-50のものを流用)
- ホース(塩ビ管の太さに合わせて数種類用意)
- 塩ビ管 継手ソケット オスメス(20mm)
- シーリング(塩ビ管に合わせて内径26mm)
- バスコーク
- 結束バンド(タイラップ)
まあいつもの材料です。道具は例によって電動ドリルとホールソー(27mm)、あとパイプカッターがあればオッケーです。
作り方
作り方、と云っても構造自体はとてもシンプルなので、注意が必要な作業に重点をおいて説明します。
所要時間: 2時間, 30分.
【自己責任でお願いします】ポリタンク製外部式フィルターの作り方。
- ポリタンクのフタに穴をあける
今回は呼び径20mmの塩ビ管継手を取り付けるので、そのネジ部分が通る27mmの穴をホールソーで開けます。この時、ポリタンクに付けたまま穴を開けても構いません(というか、そうしないと無理)
ポリタンクの蓋は濾材の出し入れが容易な、大きめのものを選んでください。 - 開けた穴に塩ビ管継手を通す。
まずは継手のネジにパッキンを取り付け、バスコークを塗りまくります(パッキンが無ければバスコークだけでもオッケー)。
その後に、先程穴を開けた蓋にネジを通し、またパッキンを取り付けてバスコークを塗り(蓋の裏表両側にパッキンとバスコークをつけなきゃなので)、雌ねじを取り付けて締め上げます。
バスコークがはみ出て、継手のネジと蓋の間の隙間を埋め尽くしていることを確認してください。もしもバスコークがはみ出して来ないなら量が足りていないので、もう一度ネジを取り外して塗り直しましょう。 - バスコークの硬化を待つ
製品によっては有害な気体を放出するものがあるので、必ず換気を良くしておきましょう。
2時間以上は待ちましょう。私はせっかちなので20分程待って表面の硬化を確認して次のステップに進んでしまいましたが。 - ポリタンクの洗浄
ホールソーで削った蓋の破片、バスコーク、店頭に並んでいた期間に付着したゴミ、などなど、掃除機で吸い取ったり流水で軽く洗い流したりしましょう。
浄化装置が汚れていたら嫌ですもんね。 - 濾材を入れる
ポリタンクにお好きな濾材を入れます。ここが一番の楽しみになるのではないでしょうか。
ただし、容器内の水の流れに淀みや偏りが無いように(つまり、嫌気層ができないように)してください。最悪の場合、嫌気層から硫化水素などの有害な物質が流れ込んでしまう危険があります。 - パイプとホースを組み合わせて水中ポンプに接続
最終的に水中ポンプの径に合うようにパイプとホースを組み合わせて接続していきます。この時に結束バンド(タイラップ)を使うと便利です。
私の場合は、内径15mmのホース、呼び径13mmの塩ビ管、20mm-13mm異径塩ビソケットを使ってうまい具合にテトラAT-50の水中ポンプに接続できました。 - 試運転
水が漏れても問題ない場所で、最低でも12時間程度は必ず試運転して下さい。水漏れがないか入念にチェックしましょう。
試運転及び本稼働の際は、本水槽または本水槽に見立てた容器よりも自作した外部式フィルターが低い位置に来るようにして下さい。
こちらの写真のような配置は【悪い例】です。水槽と濾過装置の高低差、本水槽に見立てた容器の水深は、本稼働で予定しているコンディションに限りなく近づけることが望ましいです。
完成品
正味作業時間は20分〜30分程です。構造が単純ですからね。バスコークの硬化待ちが長いです。
動画ではこんな感じ。
濾材としてダイソーゼオライト180g×3、ダイソーウール、大磯3kg入れておきました。後々リングろ過材を追加する予定です(追記: ポーラスリングを大量に入れました。)
そもそも外部式フィルターとは
外部式フィルターは、密閉された容器を濾過槽とする濾過装置で、循環させる水をできるだけ空気に曝さずに済むため、CO2の添加が必要な水草水槽にとって最も適した方式です(つまり、近いうちに水草水槽にチャレンジするということですね)。
ネット上で「外部式フィルターを自作」と宣言しながら実際は大容量上部フィルターの自作になっているのを見かけたので、念の為の補足でした。
では、また。